-- シフトレバーのガタを修復2 --
セレクターロッドの両端、すなわち「インヒビタスイッチ側」と「シフトレバー側」にブッシュが使われています。
車体下から覗くと、AT右側、フロアトンネルとAT本体の隙間にセレクターロッドが見えると思います。チェックはそのセレクターロッドを手で揺すります。ガタガタ動くようであれば要ブッシュ交換です。ガチャガチャと金属同士が触れる音がするようであれば、ブッシュが完全に終わっているものと推測されます(笑)
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ブッシュが磨耗すると、ガタが大きくなって操作感が悪化する上に、レバーの位置情報がきちんとインヒビタスイッチに伝わらなくなる為、Pレンジでもスターターが回らなくなることがあります。 私のは、シフトノブ側のブッシュはカチカチ・ガタガタになりながらも残っていましたが、インヒビタスイッチ側のブッシュは完全に無くなっていました。こうなるとセレクターロッドとインヒビタスイッチが金属同士で接触しますので、案の定セレクターロッドが少し磨耗してしまっていました。 |
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黄色のマーキングのある方が前方向。金色の方が新品です。 新品のリンケージはなぜかゴージャスな色です。 |
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ブッシュはカチカチ、ガタガタになりながらも残ってました。 |
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ブッシュは残っていませんでした・・・ 金属同士の接触により、磨耗が見られるのがお分かりいただけると思います。 |
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ワッシャーとブッシュに太目の紐を通し、ワッシャー側で結び目をつけたものです。ブッシュ側の紐をインヒビタスイッチの穴に通し、紐を引っ張ることでブッシュを穴に押し付ける仕組みです。もちろん押し付けるだけではブッシュは穴に通りませんので、手でのサポートが必要です。私はこの方法でなんとか押し込みました。なお、ブッシュは挿入する方向が決まっていますので、逆にならないよう気をつけてください。
結果はバッチリです! |
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ブッシュ2個の部品No.が変わっているようです。パーツリストでは、シフトノブ側ブッシュがFB02-46-684で、インヒビタスイッチ側ブッシュが1015-46-684Aとなっていますが、実際に受け取ったのはJ001-46-684が2個でした。何らかの対策が施されているのかも。他の部品も含め以下に列記します。
J001-46-684 ブッシュ \510 必要数2 周辺の部品を全て変えても3,000円弱で収まりますが、ブッシュだけの交換でも十分かもしれません。
なお、この作業は車の下で行うもので、しかもセレクターロッドを外した状態だと手でインヒビタスイッチを動かせる(車体下からPレンジ解除できる)状態になりますので、同様の作業をされる場合はパーキングブレーキをしっかりかける、輪留めをする、ウマがけするなどの安全対策を入念にお願いします。 |