-- スターターリレー設置 --



キーを回してもモーター付近から”グッ”という音がするだけでモーターが回らないという症状、キースイッチのO/Hで直ったかのように見えましたが、しばらくすると再発してしまいました。
再びキースイッチをバラしてみると、また接点が黒くなっています。やはり新品に換えないと直らないのか、それとも他の原因によるものなのか私には良く分かりません(おそらく後者のような気がしますが)。

リレーを設置するのは一般的な対処法ですが、純正外部品が増えてしまうこと、見た目が煩雑になることなどから避けてきました。しかし、もう一通り手を尽くしたので、ここはひとつリレーに頼ってみることにしました。


配線の概略図です。各部品については以下に記載します。

まずはリレーが必要です。
簡易防滴であること、容量が大きい(30A)こと、入手性が高いことから、エーモンの1244を採用しました。

上の図は、このリレーの配線色を基準にしています。
http://www.amon.co.jp/seihi/seihi_data.php?id=12244

リレーに付属する配線は短すぎるので延長が必要になりますが、リレーの配線部分は一般的な4極カプラーの形状になっていますので、別売りの4極カプラー(エーモン品番:1124)を購入し、ダイレクトに配線することもできます。


念のため、ヒューズを装着しておいた方が良いでしょう。
エーモンもヒューズホルダーを造っていますが、蓋が付いてません。そこで、写真のREV'Sのヒューズホルダーを採用しました。
REV2290 平型ヒューズホルダー 20A以下
REV1267 平型ヒューズホルダー 15A以下 と間違わないようにしましょう。
なお、この製品には端子が付属しませんので、別途ギボシ端子セット(エーモン品番:1151)を購入し、ヒューズホルダーの配線両端に装着します。 この際、バッテリー側をメス端子、リレー側をオス端子にするのがセオリーです。

さらに、ヒューズも別途用意する必要があります。試しに10Aを使用したところ、2秒程で溶断しました。現在は20Aを使っています。15Aでもよいかもしれませんが、未確認です。

バッテリーに接続する端子とアース端子はこれを用います。
エーモン品番:M238/商品名:丸型圧着端子

アース端子とリレーを固定する、6mmのボルト2本(ネジ長さ15mm程度)も用意する必要があります。

車体側ハーネスとスターターとの間には、一極カプラーを1セット使用しました。
普通の平型端子でも使用できるのですが、カプラーの方がしっかり固定できます。
エーモン品番:1121/商品名:カプラー1極(ロック式)

メス側には不要なロックピンが付いていますが、気にせずそのまま使用しています。

あとは、必要な分コードを用意します。
太さは必ず2sqのものを選んでください。

配線の識別が容易になるので、予算が許せば数色用意しましょう。
青と黄色の線は、ともにスターターまで引きますので、ダブル線の方が整理しやすいかもしれません。

私は配線が目立つのがいやだったので、配線保護チューブをかぶせてしまいました。
あとは、現物合わせでコードを切断し、配線を作っていきます。
端子のカシメには必ず電工ペンチを使用してください。


私はこのように配線しました。
リレーはストラットタワーの空いたネジ穴に固定し、その近くのネジ穴にアースを接続。
コードはなるべく純正の配線に沿わせるようにし、最後にタイラップで固定します。

スターターモーターとの接続は、エンジンルームから手を入れて行います。
エンジン右側後部、エグゾーストマニホールドの下側にコネクターがあるはずです。
JE-DOHC車純正のスイッチのままであれば、横向きにコネクターが出ているのでアクセスしやすいでしょう。
(JFエンジン車はストレート方向にコネクターが出ているかも。)

リレー取り付けの結果、無事にスターターが回るようになりました。
スターターモーターのスイッチに十分な電流が流れているようで、スイッチの動作音がバキッという元気な感じになりました。
モーター自体の回転も確実に良くなったようです。