-- スターターモーターのオーバーホール --
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写真は、上記のボルト2本に加え、プラスネジ(A)2本も一緒に外し、後部のカバー(24-740)を外した状態。コミュテーターとブラシホルダー(24-750)、ベアリング(24-7222)が見えます。 ブラシとベアリングは交換しますので、取り外してしまいます。 |
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コミュテーターも、目の細かいサンドペーパーで表面を少し磨いておきます。 コミュテーターの磨耗は僅かなものでした。 |
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ベアリングプーラーという専用工具で取り外すのですが、ベアリングとコミュテーターの隙間が小さい為、手持ちの安物では外せませんでした。 使われているベアリングは、サイズは608で、鋼板製両側シールド付き、つまり608ZZという規格のようです(パーツリストによれば前期型V6、RE用モーターには608型が2個必要。後期型V6、RE用モーターはそれぞれ2種類あり、HCFS-247189、HCSS-212576、HC3S-201246以前は608型ベアリング1個が使われ、以降は別のベアリング1個が使用されています。)。 608型は一般的な規格ものなので、ホームセンターなどでも売られている場合があります。 写真のベアリングはゴムシール付きのタイプの為、純正よりも優れているとか。 |
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このスイッチには、モーターに大電流を流すリレーの役割と、スターターのギアを飛び出させ、エンジン後部のギアと連結させる役割があります。 取り外しは、写真の2本のネジ(@)を外すだけですが、相当強く締められているので、ショックドライバーで外す必要があります。 取り付け時もショックドライバーで締め付けないと、高い確率で緩んでしまうそうです。 |
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スイッチはこのレバーをテコにして、スターターのギアを飛び出させます。 レバーは樹脂製で、僅かに磨耗が見られました。これも交換しておきます。
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純正品よりも少し割安ですが、端子の向きが異なっていました(右が純正品、左が互換品)。 これで問題なく装着できるのか心配でしたが、問題ありませんでした。
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グリスは、200℃まで耐えられるというウレアグリスを用いました。 中央の穴の中には、スチールボールが入るので、入れ忘れないように注意します。 ギア周囲の黒い部分は、ガスケット(24-760A)です。これも念のため新品にしました。
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写真右側から、左側へと、形状変更されています。 ブラシホルダーは樹脂製となり、小型化されいます。ブラシ自体も小型化され、2/3程度の接触面積しかありません。 これでモーターの性能がフルに発揮できるのか、また、ブラシの磨耗が早くならないのか、疑問が生じます。 メーカーに確認してもらいましたが、このブラシが現在の適合品であり、旧形状品の在庫も既に無いとのことなので、仕方なくこれを使用することに。
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隙間の多い旧型であれば、ブラシを指で押さえつつ組み付けできるのですが、新型は樹脂で覆われているので無理。 コミュテーターに近い径の筒を一旦押し込み、コミュテーターにスライドさせるようにして組み付けました。 写真右は、筒により、一旦ブラシを押し込んだ状態。”筒”とは、香辛料の入っていた瓶の蓋です。 ブラシの組み付けだけで1時間以上かかりました。 どう考えても設計が間違っている気がします。 (追記:ベアリングが邪魔になるので、ブラシの組み付け後にベアリングを打ち込んだ方が良いかもしれません。) |
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この状態からモーターを組んでいきます。 しかしクリアランス狭いなぁ・・・ブラシの磨耗粉の行き場はいずこ。
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念の為、車体に取り付ける前に、ブースターケーブルとバッテリーを用いて、動作確認をしておきます。 スイッチの動作テストは、スイッチの平型端子にプラスを接続し、スターター本体にマイナスを接続します。ギアがスムーズに出入りすれば正常です。 モーターの動作テストは、スイッチのボルト端子のうち、ブラシと接続されている側にプラスを接続し、スターター本体にマイナスを接続します。モーターが勢いよく回ればOKです。トルクの反動があるので気をつけてください。
スターターモーターの脱着の方法(V6エンジン)ですが、覚えている範囲で書いておきます。 |
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