-- キーシリンダーシャッターのレプリカを作成していただきました --


ルーチェの”イルミネーテッドエントリーシステム”の一角をなすキーシリンダー照明。
ドアハンドルを引くと、ドアのキーシリンダーとイグニションスイッチの照明が約30秒間点灯します。
キーレス未装着車で夜間の開錠をする際には、とても便利な装置ですね。

反面、これによりドア鍵穴のシャッターは透明樹脂製となり、劣化しやすくなっています。
これを修理するとなると、キーシリンダーASSYでの交換となり、部品代だけでも1万円を超える出費となります。

左の画像の左下の部品が私が使っているシャッターですが、新車時からのものではありません。
新車時のものは車体購入時には既に消え去っており、解体屋で購入した中古品を装着してました。

しかし、これももう限界。
削れているのは買った時からですが、それからさらに劣化が進んでおり、キーを挿すと今にもバラバラになってしまいそうです。

このシャッターが割れると、見栄えが悪くなるのはもちろん、破片が鍵穴奥に入り込み、鍵が挿さらなくなるなどの二次的な問題も起こります。
かといって、このシャッターのためにキーシリンダーASSYを買うのも無駄が多すぎます。

そこでインターネッツを駆使して、流用できそうなものはないかと探してみました。

すると、ありました!
Yahoo!オークションにて、FC、FD用のシャッターが出品されています。しかも随分と安価です。

さっそく出品者様に、流用したい旨とルーチェ用のサイズをお伝えしたところ、適合と材質についてとても丁寧なアドバイスをいただきました。
それによると、やはりFC用はルーチェ用と少しサイズと材質が異なるようです。

サイズの違いはありましたが、試しにFC用の購入を検討していたところ、なんと出品者様よりルーチェ用のものを製作していただけるとのご連絡が!
製作される方は出品者様とは別とのことですが、このような面倒な話と手間のかかる作業を引き受けて下さる方々には心から感激してしてしまいました。
世界中の人がこのような方々ばかりだと世界はきっと平和に違いありません。

さっそく型取り用に上の画像のシャッターをお送りしたところ・・・

このように精巧な「作品」が到着!
裏側のリフレクターのパターンまで忠実に再現されています。

透明度は純正よりも低いのですが、このことは後述するようにむしろメリットともなります。

専用だけあって、フィット感は抜群です。
FC用は小さめなので、こうはいかないでしょう。

型取り用のものは大きく削れていた部分がありましたが、もちろんその部分はフラットになるように作られています。

さっそく組み込み・・・

試験点灯!

透過光が美しく輝きます。
透明度が下がっている分、リフレクター全体が均等に光るように感じます。

画像は指向性の高いLEDで光らせていますが、元の電球だともう少しきれいに光るかもしれません。

実は、ここまでは今年2月のお話。
それから半年間、テストも兼ねて使用させていただきました。

画像が半年後の状態。
白くなっている部分は、シャッターの裏側にシリコングリスが付着しているだけです。

キーレスを主に使うので、鍵の使用頻度はさほど高くはないのですが、屋外駐車でも使用開始時とほとんど変わりがないようです。

試しに鍵を何度も抜き差ししてみましたが、特に脆くなっている様子はなく、実用上何の問題もありません。

今回、こちらの出品者様に、HCルーチェ用シャッターをご出品いただきましたので、お困りの際にはぜひご利用ください。

なお、こちらのシャッターは個人様の作成される手作りの品であり、価格的にもボランティアといえるものですので、ノークレームにてお願いいたします。
また、同様の理由により、欲しい方はお早めにお買い求めください。

出品者様とご製作者様には、この場をお借りしてお礼を申し上げます。
ありがとうございました!