-- セレクターレバーのショート化 --



ルーチェのセレクターレバーは、今時の車に比べると少し長めでしょうか。
デザインや操作性に不満は無いのですが、純正のデッキスペースにナビを入れた場合、 後席からはレバーが邪魔になり、画面の欠けが気になります。
私が後席に乗ることはほとんど無いのですが・・・予備のレバーが手元にあるのと、思いつきで、ショート化+αに挑戦です。

これがノーマルの状態です。
後席左側に座り、目の位置で撮影しています。
座高の高い私ですが、それでも画面の欠けが大きいです。
ノブがワインレッドなのは少々訳有り。

加工するベースのセレクターレバーASSYです。
かなり以前に購入したものです。
ノブと、レバーカバー(メッキ)はミレーニア用だとか。
ノブを固定するネジの位置は、共通みたいですね。

このノブ、妙に高さがあるので、このままだとバスのシフトレバーみたいになりそうです。
なので、今回は使いませんが、メッキのレバーカバーは流用してみます。

ただ、レバーカバーの中をHOLDスイッチの配線が通るのですが、ルーチェはレバーカバーの奥側(車の前方向)を通るのに対し、ミレーニア用は手前(車の後方向)を通ります。
このままレバーカバーの手前を通すと、レバーの支点部分で配線に負担がかかります。
レバーカバーを前後反対に装着すれば負担はかからないのですが、レバーカバーの背面には円形の凹み(バリ?)があるので、見た目が悪くなります。
さて、どうしましょう。

この問題はさておいて、本体のショート化に着手します。

画像はレバーの背面、ノブを固定するネジ穴です。
私の知る限り、後期用のレバーには画像の2種類があります。右の方が、上のネジ穴から上の部分が長いです。
ネジ穴の位置自体は同じなので、ノブをつけてしまえば何らの差もありません。

今回は、レバーの上部を切断し、下側のネジ穴をノブの上側の穴に合うように加工することにしました。
上側のネジ穴と下側のネジ穴の間隔は18mmなので、レバーも18mm短くなる計算です。

上記のとおり、レバーには2種類あるのですが、切る位置に違いはありません。
下側のネジ穴上端の上11mmで切ります。
何で切っても良いのですが、今回は効率重視でグラインダーを使用。 刃がずれないようにガムテープを厚巻きしてみたのですが、切断時の熱ですぐにズレてしましました。
手間はかかりますが、金のこで切るのが一番安全でしょうね。

ここで大事なのが、レバー内の棒を傷つけないこと。
レバーごと切ってしまわないよう、十分注意が必要です。
画像のとおり、棒にもガムテープを巻きつけて保護してみたのですが、グラインダーの刃が当たっても何も感じないので、あまり意味がない気がします。

カムは、白いHEセンティア用(H338-46-027 300円ほど)を使用してみました。
摺動部が面接触から線接触になるので、操作感の向上が期待されます。

なるべく深くねじ込めるように、タップでネジ穴を深くまで刻みます。
M4のタップだったかな?

さらなる操作感の向上を目指して、ピンにストローを叩き込み(笑)
Pレンジのときに当たる部分には、ブリスターパックの切れ端を貼り付けてみました。

その他、本体を塗装したり、可動部分にシリコングリスを塗ったり。

ブッシュを交換したり。

上で書いたレバーカバーの向きの問題ですが、ルーチェ純正のとおりに、レバーカバーの奥側(車の前方向)を通しました。
レバーカバーの向きが逆になるので、背面にあるバリが見えてしまいます。
(画像にうっすらと円形のバリが写ってるのががわかるでしょうか。)

気にしなければ気にならない程度なので、涙を呑んで我慢します。

メッキのレバーカバーですが、おそらくTC51-46-088(1500円ほど)と思われます。
レバーのショート化に伴って、レバーカバーも16mmカットしました。

固定はネジ1本になります。
とりあえず1本でも問題は起きていませんが、できれば2本で固定したいところですね。

やっと装着。
目論見どおり、画面の欠けはだいぶ少なくなりました。

見た目の不自然さもなく、操作感も悪くありません。
ストローを叩き込んだピンの動きもなかなかグッド。
もう少し厚みのある素材があれば試してみたいですね。