-- 助手席のパワーシート化 --

ルーチェのリミテッド系で、助手席がパワーシートのものは(多分)存在しません。
私のGTも運転席は8ウェイパワーシートですが、多聞に漏れず助手席は手動です。
それでも特に不満は無かったのですが、ひょんなことからロイヤルクラシック用の
シート一式が手に入ったので、助手席をパワーシート化してみました。

パワーシート化にあたり、最も問題となるのが電源です。助手席下のカプラーに電源が来ていればよかったのですが、残念ながらリミテッド系では省略されているようです。 パワーシートは大電流を必要とするので、電源には大容量が求められ、また仕様上イグニション電源である必要があります。一番手っ取り早いのは、運転席パワーシートの電源を分岐する方法。今回はこの方法で電源を確保することにしました。

助手席下のカプラーです。
汎用の4ピンタイプですが、ロックのある方を上とすると左列の上下しか使われていません。
右列の上段に12Vのパワーシート電源を入力します。下段に12Vを入力すると助手席のシートヒーターがONになります。

こちらは運転席下の6ピンカプラーです。
ロックのある方を上とすると、右列上段の太い緑色の線がパワーシートの電源です。
これを分岐して助手席側まで引いていきます。

分岐にあたり、写真のようなアダプタを作りました。
青色の線が二股になって、黒いカプラーへと接続されているのがお解かりいただけると思います。
前述の通り大電流が流れますので、最低でも2.0sqのケーブルを使用し、分岐にスコッチロックの類は使わない方が良いかと思います。
太い線を分岐するので、半田付けをしっかりとしておきました。

赤いケーブルは、シートヒーター用です。黒カプラー側に12Vを入力すると、運転席側のシートヒーターが作動します。

運転席側のカプラーをこの様に繋ぎ…

純正のハーネスに沿って、ケーブルの保護に気を使いつつ助手席まで引きます。

最後に助手席側のカプラーに接続されます。

あとはシートを乗せて、カプラーを繋ぐだけ。問題なく動作しました。

ロイヤルクラシック用のレザーシートとGTのシートは同色のため、見た感じも違和感なく付いたと思います。シート裏にグリップが付いていたり、配線すればシートヒーターが使えるのもポイントです。
不満な点としては、やはりイグニションスイッチをONにしないと助手席が動かない点。長尺物を積み込むときに不便でした。センティアのように常時作動できるようになっていれば良いのですが…。
あとはシート裏の書類入れ?が網になっている点でしょうか。中身が丸見えなので、物を入れると特に美観を損ねがちです。助手席自体の重量が大きいのも難点と言えるでしょう。