-- エアコンレトロフィット1 --

4月に車を買った時はやんわりと効いていたエアコンですが、2ヶ月後には全く効かなくなりました。エアコンがダメだと前のオーナーも言ってたそうなので覚悟はしていましたがちょっと残念。

原因はガス抜けで、漏れ箇所はすぐに分かりました。<左写真>
室内とエンジンルームを繋ぐ配管部分が漏れたオイルでベトベト。ただこの部分は”エンジンルームの配管2本→エキスパンションバルブ→エバポレーター(室内)”と繋がっており、このうちのどこの継ぎ目から漏れているのかは目視では分かりません。
仮に”エンジンルームの配管2本→エキスパンションバルブ”間であれば簡単にOリングの交換ができるのですが、”エキスパンションバルブ→エバポレーター(室内)”間であればエバポレーター脱着が必要になり、工賃がかさみます。

判断がつかないのでディーラーに持ち込むと、漏れ位置確認だけで¥7,700かかるとのこと。(R12フロン1本@\4,700を含む)
もし”エンジンルームの配管2本→エキスパンションバルブ”間の場合であっても3万円コース、”エキスパンションバルブ→エバポレーター(室内)”間だとかなりの金額になるようです。
「ついでにR134a化ってお願いできますか?」と聞いてみたところ、「いや…それは…できません。」となぜか小声。タブーなのかも・・・
ここはひとつ自分でやってみることにしました。
この周辺のOリングを全交換するついでなので、さほど手間ではないと考えたのですが…。

まずはエバポレーターを外します。手順は

@上写真の配管2本を外す。
A助手席のグローブボックスとその下のパネル2枚を取り外す。
Bエバポレーター前を通るハーネス類を外し、エバポケースに付くカプラー類も外す。
Cエバポケースの右上と左下にあるナットを外す。
Dエバポケース左右にある金属バンドを外す。
Eエバポケースを手前に引き、取り出す。

以上でエバポASSYを取り出すことができました。外す配線が多いので慎重にやります。抵抗がある場合は念入りにチェックしましょう。

外したエバポケースをセンサー類に気を付けながら分解すると…

エバポレーターだけの状態になります。葉っぱやホコリや鳥の羽や髪の毛(!)などでいっぱいです。ウエ〜
拡大図はこちら

ちなみに右に写ってる物体がエキスパンションバルブで、エバポレーターとは2本のネジで繋がっています。

気合いを入れて洗いました。
大きいゴミは手作業で取り除き、残りをシャワーで洗い流し。乾いたところでエアコン洗浄スプレーを吹きつけて完成!殺菌、消臭もバッチリかも(笑)

配管内には1滴たりとも水が入ってはいけないので気を使います。ついでに中に残っているエアコンオイルをできるだけ抜いておきましょう。

エキスパンションバルブは交換した方がいい部品なんだそうですが、問題無さそうなので再利用。パーツクリーナーで中も外も綺麗にしました。
エバポレーターとの継ぎ目に使うOリングはDENSOの90099-14121*2(@\150くらい)を使用。R134aに対応したもので、トヨタ部品で買いました。
Oリングを組み付ける時は、Oリングにエアコンオイルを塗っておきます。

そのエアコンオイルがこれ。某電装屋で買ったR12/R134a両対応のPAG系化学合成オイルです。
R134aは冷媒自体の潤滑性が無い為に専用オイルが必要になるんだそうで。これ1本(1qt)で\8,500!高い。。。

試しにルーチェのR12用鉱物油と混ぜてみたところ見事に分離してしまいましたが、白濁は起きなかったので変な化学反応は起きていないようです。
ちゃんと表書きにも "for Service & Retrofit"と書かれているし多分大丈夫? ちとあやしいですが…

あとはエバポレーターを元通りに組み付けます。
エンジンルームとの間にはグロメット?がありますので、キッチリエンジンルーム側に引き出して取りつけます。私は無理やり押しこんだまま気づかず組み上げてしまったせいで、1からやりなおすはめに・・・
またエバポケースの下にはドレンホースがありますので、忘れずに繋いでおきましょう。

エバポレーターが付いたら”エンジンルームの配管→エキスパンションバルブ”間を接続します。Oリングは純正品(ZEXEL=旧ヂーゼル機器)を使用。ここのOリングは2本でサイズが異なります。
配管のボルトをきっちり締めて内装を組み立てたら、作業はコンプレッサーとレシーバーに移行します。













エアコンレトロフィット2へ続く…