-- ATフルードの交換 --

 3台目のルーチェも走行距離10万キロ超。6.5万キロ程でATFを交換された記録がありましたが、少しロックアップ時シフトショックが気になったのと、ATF漏れが激しくなったので、オイルパンを外してガスケット・ATFの交換してみました。


まず車をジャッキアップして、ジャッキスタンドをかけておきます。
オイルパンは10mmのボルト14本で固定されているので、4隅のボルトを残して外します。1箇所ステーが共締めになってるので、ステーも外しておきます。

残った4本のボルトの内の2本を緩めていくとATFが流れ出るので、オイル受けを用意しておきます。最後には4本ともボルトを外しますが、片手でオイル入りのオイルパンを支えて、もう片方でボルトを緩めないといけません。失敗するとATFをかぶることになります。
抜けたATFを量ると4Lもありませんでした。


外したオイルパン。磁石の鉄粉以外にも、底にいくつか固形物がありました。


磁石部分のアップ。
前のHCFSも同じくらいの距離でオイルパンを外したのですが、それよりもかなり多く鉄粉が付着していてウニ状態になってました。3000の大パワーのせいでしょうか。
どう見ても飽和状態で、これ以上吸着しそうにありません。外してみてよかったー。


オイルパンからガスケットを剥がし、中性洗剤で水洗いした後、パーツクリーナーで洗浄・脱脂。
あとは新品のガスケットを挟んで取り付けます。
今回はシリコン系の液体ガスケットを併用してみました。


オイルパンに液体ガスケットを塗ったら、新品ガスケットを載せて、さらにその上にも塗ります。

<液体ガスケットはオイルパンが歪んでいる場合等以外は本来不要です。
今回は念の為に使用しましたが、使用しなくても通常全く漏れなどはありません。>

ガスケットの部品番号は EC-AT車・機械式AT車共にBT28-19-835(パーツカタログ上の表記は0338-19-835B) で、1000円程で買える筈です。

液体ガスケットを塗ったら、乾かないうちにミッションに取り付けます。ミッション側の当たり面も脱脂しないといけませんが、上の方からどんどんATFが垂れてくるので適当にしておきました。


元通りボルトで締めていきます。
ボルト14本中1本だけ短いボルトが使われていますので、そのボルトは上の図の○の部分に使います。締めつけトルクが強すぎるとオイルパンが歪んでオイル漏れをおこしますので、ほどほどにしておきましょう。 ステーも忘れずに元に戻しておきます。


あとは液体ガスケットが硬化するのを待って、ATFを漏斗で注入します。
ATF量は、ATF温間時にエンジンをかけた状態で、シフトレバーをゆっくりPからL、LからPと動かして、エンジンをかけたままチェックしないといけないので、ちょっと面倒です。
入れすぎてしまうと抜くのが面倒なので、注意して注入してください。

結果:ATF漏れはピタリと収まりました! ロックアップ時のショックも滑らかになりました。
 何より、オイルパン内を洗浄したことで安心して乗れるのがいいですね。

どんな高性能なオイルチェンジャーでもオイルパン内は洗浄できませんので、多走行のルーチェは一度やっておけば安心かと思います。今後しばらくは普通に上抜き交換で大丈夫ですね。


オマケ画像
右の青い枠が、ATFのレベルゲージで、左の赤い枠がオイル吸い込み口です。
レベルゲージがL付近になると、冷間時・コーナリング時に簡単にエアを吸ってしまいそうです。お気を付け下さい。
なお、今回使ったATFはWAKO'SのD-IIIでした。